食品と食事方法

栄養素と含まれる食品

不眠症対策として効果が期待できる栄養素には、以下の3つが挙げられます。
これらが含まれる代表的な食品と合わせてご参考ください。

○カルシウム
「心のイライラを抑えるために小魚(カルシウム)を食べろ」とか「イライラするのはカルシウムが足りないんじゃないか」などとよく言われていますね。
これは言葉のアヤなどではなく、そう言われるだけの効果がカルシウムには本当にあります。
カルシウムには精神安定作用があるので、就寝前にミルクを飲むと良いと考えられているのもそのためです。
代表的な食品:牛乳、小魚、ひじき、大豆 など。
○トリプトファン
トリプトファンとは数あるアミノ酸のひとつで、体内でセロトニンを生成するために必要な栄養素です。
セロトニンとはホルモンの一種で、不快感に関係するノルアドレナリンや興奮に関係するドーパミンを減らす働きを持っています。
つまり、癒しや安らぎの効果がセロトニンにはあるため、睡眠に欠かせない成分でもあるのです。
代表的な食品:牛乳、乳製品、小魚、大豆 など。
○ビタミン類
ビタミンにも様々な種類がありますが、特に不眠症対策に効果的なのはビタミンB1、それからビタミンCです。
代表的な食品:野菜、レバー、大麦、玄米 など。

食事方法

普段の夕食では栄養のバランスに気を遣った食事をしなくてはなりませんが、不眠症対策のためには、更にカルシウム、トリプトファン、ビタミン類といった快眠効果のある栄養素を積極的に摂るよう食事することが必要となります。
ただし、就寝の直前に関しては、過度の食事は望ましくありません。

就寝前に摂ると良いのは、カルシウムやトリプトファンが含まれている牛乳です。
ホットミルクにしてハチミツを加えたり、きなこを加えてみたりと楽しみ方は豊富ですので、ぜひお試しください。

就寝前のハーブティーも不眠症対策に効果的です。
ハーブには副交感神経の働きを活発にしてリラックスさせる効果がありますし、血行の促進といった健康への作用もあるのでお勧めです。
ハーブティーが苦手な方は、はちみつやレモンを加えてみたり、リンゴジュースなどと合わせて飲んでみると良いでしょう。
慣れてきたらハーブだけの味に挑戦してみてください。
また、お好みのハーブを何種類かブレンドするのも楽しみのひとつです。

摂ってはいけない食品

睡眠を妨げる食品といえば、コーヒーや紅茶といったカフェインが含まれている飲み物です。
コーヒーや紅茶の他、緑茶やコーラにもカフェインが含まれているので、ご注意ください。
これらは就寝の直前はもちろんのこと、就寝前の数時間は摂らない方が賢明です。
目安として、16時以降のカフェイン摂取は避けるようにしてください。

不眠症対策のために摂るべきではない食品として、アルコールも挙げられます。
寝酒という言葉があるように「お酒を飲めば眠りやすくなるのでは?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、眠りに就かせてくれるというだけで、お酒に快眠の効果はありません。
お酒を飲んで寝ても眠りは浅く、なかなか熟睡はできないのです。
場合によっては尿意に眠りを妨げられることも考えられます。

また、お酒で睡眠を促進させていても、そのうち体がお酒に慣れてくることが予測されます。
少量に留めていてもいずれそれだけは眠れなくなり、どんどん量を増やしていくことになるでしょう。
そうなると“寝酒”では済まなくなってしまうので、ご注意ください。