なかなか眠りにつけない、寝つきが悪いといったタイプがこれで、入眠困難とも呼ばれています。
布団に入ってから眠りに落ちるまでにかかる時間はもちろん個人差がありますが、一般的には寝つくまでに30分以上かかると入眠障害の可能性があるとされています。
ただ、入眠障害の症状は眠りにつくまでの間だけで、大抵の人は眠りに落ちてしまえば朝までぐっすりと眠れるようです。
入眠障害の原因のひとつめは、寝ようとする時間が早いことです。
眠くなければ寝れないのは当然といえば当然のことなので、早く寝る分早く起きたり、就寝時間を遅らせたりと対処することで、容易に解決が可能です。
これは、一日に必要な活動さえ終えるとすぐに就寝してしまいがちな、高齢者に多い傾向のようです。
もうひとつの入眠障害の原因は、布団に入ってから考え事をしてしまうパターンです。
眠りにつく直前というものは行動をしていない状態なので、何かしら行動をしている日中に比べて考え事をしやすくなっています。
そのため、特に考えるつもりはなくても次から次へと考え事が浮かび、それに邪魔されてなかなか寝つけなくなってしまうのです。
これが一過性の症状なら大した問題にはならないのですが、あまり長い期間続くと、そのうち「今日は眠れるだろうか?」という不安や「眠らなければ」という義務感にとって代わり、更に寝つきが悪くなるという悪循環を生む可能性があります。
物音や尿意のようなこれといった理由は無いにも関わらず、何故か睡眠の途中で目が覚めてしまうのが中途覚醒です。
通常の起床時間頃に自然と目が覚めるのなら問題は無いのですが、この場合起床時間や早朝ではなく、真夜中に目覚めてしまうというのがポイントです。
就寝してから眠りに落ちるまでは早くても、一度目が覚めると寝直すことが難しい場合があります。
また、一度とならず何度も目が覚めると、その結果寝た気がしないという熟眠障害をも引き起こしてしまいます。
中途覚醒のパターンには、他の睡眠障害が原因となって目覚めてしまうという場合があります。
例えば、睡眠中に足がつり、そのために目が覚めてしまう周期性四肢運動障害。
また、睡眠中に起こる無呼吸症候群も中途覚醒の原因のひとつで、そればかりか起床の際に頭痛を伴ったりといった症状をも引き起こす可能性があります。
熟眠障害は「よく寝た」「熟睡できた」と感じられないタイプの不眠症です。
人の睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があり、正常な睡眠の場合それを交互に繰り返すことによって熟眠感を得ます。
しかし、熟眠障害では常に浅い眠りを繰り返しているため熟眠感を得られません。
大抵の熟眠障害では中途覚醒を伴っています。
夜中に何度も目覚めてしまうと、朝起きてもまだまだ寝足りず、その分日中に眠気に襲われてしまうことは想像に難くありませんね。
また、本人に中途覚醒の自覚がなくても、夜中に目覚めている場合もあります。
浅い眠りの合間にほんの僅かの間だけ目覚めているだけなので、本人にとっては寝続けているつもりなのです。
いずれにせよ、よく寝た気がしない日が続くのであれば、熟眠障害の可能性が考えられます。
早起きの習慣が身に付いているのではないにも関わらず、4時や5時といった早朝に目が覚めてしまい、更にその後寝付けなくなってしまうのが早期覚醒です。
例え寝直せたとしても、熟睡感は得られません。
中途覚醒を繰り返しつつ結局入眠障害に陥り、最終的に早期覚醒を引き起こすとも考えられます。
早期覚醒は幾つかある不眠症のタイプの中では最も少ない種類のものですが、高齢者の間では特に多い種類でもあります。
お年寄りは朝が早いとイメージされているように、これは生活リズムの変化による傾向でもあるのですが、早朝の起床に慣れていない場合は日中の眠気に悩まされることもあります。
高齢者以外の早期覚醒はうつ病患者に多く見られています。
うつ病の場合常に緊張感を持って生活しているため、早期覚醒だけでなく熟眠障害による不眠症も伴う場合があります。