身体・環境的原因

病気・疾患

睡眠中に何らかの刺激が起こると、ほぼ強制的に目覚めさせられることになりますね。
何らかの刺激とは、時として物音であったり激しい光であったりしますが、そういった外部からの要因ばかりでなく、体の内側から刺激が起こる場合があります。
その代表例となる病気が、喘息です。

喘息は患っていない方々にとっては珍しい病気という印象があるかもしれませんが、10人に1人の割合でかかっているほどメジャーな病気でもあります。
喘息は不定期に発作が起こる病気です。
一度発作が起こってしまうと薬を服用しなくては止まりません。
発作はもちろん寝ている間にも突然起こる可能性があります。
すると、当然その人は目覚めざるを得なくなるのですが、この発作が1度とならず2度も3度も起こることもあります。
こうして、発作のために眠れない日々が続くと、不眠症になってしまう場合があるのです。

喘息の他、不眠症になりやすい病気・疾患として、生活習慣病が挙げられます。
例えば、心筋梗塞の患者のうち約20パーセントの人が、また糖尿病の患者のうち約30パーセントの人が、現在不眠症を抱えていることが報告されています。

これらのように不眠症の原因が何らかの病気・疾患にあるなら、不眠症は病気を患っているために併発されたものに過ぎないので、何よりもその病気の治療に専念しなくてはなりません。

ちなみに、数ある睡眠障害の中にも、睡眠時無呼吸症候群など不眠症を引き起こすものがあります。

アルコール

まず注意していただきたいのが、アルコールは睡眠促進剤とは成り得ないということです。
確かに「寝酒」と言うだけあって、眠りにつきやすくなる効果がアルコールにはあるのですが、アルコールばかりに頼っているといずれは体が慣れてしまい、お酒を飲んでも簡単には眠れなくなってしまいます。
そればかりか、効果を高めるためにアルコールの量を増やしてしまうと、尿意のために夜中に目覚めてしまい、やがて中途覚醒や早朝覚醒といった不眠症を引き起こしてしまうのです。

繰り返し述べますが、アルコールは睡眠促進剤には決してならないのです。
アルコールを摂取しても良いのは、就寝の3時間前までです。
それ以降はアルコールは避けるようにしてください。

就寝直前のアルコールは、不眠症だけでなくアルコール依存症をも引き起こしかねません。
そうなると、当然アルコール依存症の治療にも努めることが必要となります。

環境的原因

不眠症の原因となる環境には、非常に様々なことが考えられます。

例えば、音。
主要幹線道路や高速道路を通る車の音、同じ部屋で寝ている人のいびきや歯ぎしり、周辺住民が立てる騒音、工事現場の工事の音、等々。
挙げるとキリがありませんね。
音に関しては耳栓をして寝る方法もありますが、音が立たないよう対処できるのでしたら、それについても考慮したいものです。
車の音は難しいでしょうが、いびきや歯ぎしりは睡眠障害の一種ですので、原因をつきとめれば治療が可能かもしれません。
周辺住民による騒音や工事の音は、我慢し続けるのではなく、1度申し出てみてはいかがでしょうか。

次に、旅行の場合です。
旅行先で眠れなくなる理由には、寝具がいつもと違うためだとか、興奮が冷めないため、また時差ぼけのために眠れないといったことが考えられます。
その場合は、旅行から帰るとこれまで通り自然と眠れるようになるでしょう。

それから、暑さ。
夏になると熱帯夜の日が続くので、暑さと湿気のために眠れない経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
暑さに関しては、クーラーや扇風機などで部屋の温度調節が可能です。
しかし、クーラーの冷気が直接体に当たると、風邪をひいたり冷え症になったりする恐れがあります。
クーラーではなくなるべく扇風機を使うようにした方が賢明です。
クーラーが欠かせないのであれば、せめてタイマーで数時間後には消えるようにしたり、直接体に風が当たらないよう設定しておきましょう。