治療の前に

治療は必要か

不眠症の原因や症状は人によって様々で、それらが違えば当然適した治療方法も異なります。

治療方法には、薬や病院での診断など専門的なものもいくつかありますが、不眠症だからといって必ずしも専門的な治療が必要というわけではありません。
重度のものでもない限り、不眠症は原因さえ解決すればやがて治るものです。
原因の多くは生活や精神面におけるバランスの崩れですので、まずはそれらを改善することが必須となります。

生活面に原因があるなら、生活習慣を整えたり睡眠環境を工夫してみましょう。
精神面に原因があるなら、ストレス等の原因を解決することももちろん必要ですが、食事や音楽などでリラックスするという方法もあります。
それらの方法を試したうえで、それでも不眠症が治らず長期に渡って不眠が続くようでしたら、そんなときこそ専門医への相談をお勧めします。

特に不眠症の原因が精神面、または身体的なことにある場合、不眠症治療と同時にうつ病や他病気等の治療も行わなくてはなりません。
注意しなくてはならないのが、うつ病など心の病を抱えていて、それが不眠症の症状として現れている場合です。
心の病は容易に治療できるものではなく、かといって心の病を残したまま不眠症を治療したとしても、しばらくもしないうちに再び不眠症になってしまうと考えられます。
何よりも、心の病そのものを治療することが不眠症改善の近道です。

受診準備

不眠症の診察では、多くの場合が問診を受けることになります。
睡眠中の様子は、意外と本人さえも気付かないことがあるので、家族に様子を見てもらうことも必要となります。
以下、問診までにまとめておくと良い事項ですので、ご参考下さい。

○不眠症の症状について
  • 寝つきは悪いか
  • 眠りの深さはどうか(熟眠感はあるか)
  • 夜中に目覚めることはあるか。また、その頻度は。
  • 早朝に目覚めてしまうことはあるか。
  • 目覚めてしまう理由は(体の刺激など)
など。
○睡眠中の様子
  • いびき
  • 歯ぎしり
  • 寝相
  • 寝言
など。
○日中の様子
  • 居眠りをしてしまうことがあるか
  • 昼夜逆転の生活になっていないか
  • 体のだるさはどの程度か
  • コーヒーや紅茶はどのくらい飲むか
  • 不眠症に対する不安はどのくらいか
など。